2026年7月23日、ヤマハ発動機はフィンランドのNPO法人Cefmofと共同で、水素エネルギーを活用したサウナボートの開発・実証プロジェクトへの参画を発表した。同社は電動推進機「HARMO」を提供し、水素と電動を組み合わせたマリン用途の新規検証に取り組む。
ヤマハ発動機はフィンランドのNPO法人Central Finland Mobility Foundation(Cefmof)と連携し、水素燃料電池や水素カートリッジで発電した電力によりボートを駆動するサウナボートの実証プロジェクトに参画すると発表した。同社にとって外部組織との協業による水素と電動を組み合わせたマリン用途への試みは初めてとなる。
提供するのは電動推進機「HARMO」である。これは電動モーターを動力とする推進機ユニットやステアリングシステムなどで構成される。リムドライブ方式のモーターを採用することで高効率な推進力を発揮し、低速域で強い推力を生む。低振動・低騒音を実現し、快適な乗船空間とスムーズな操船性をもたらす。
ヤマハ発動機は「HARMO」の提供に加え、ボートへの実装に関する技術や人員の支援を行う。なお、本取り組みは現時点で事業化や販売を前提としたものではなく、あくまで実証としての位置づけである。
完成したサウナボートは、2026年7月30日からフィンランドで開催される世界ラリー選手権(WRC)ラリー・フィンランドにおいて披露される予定だ。このプロジェクトは、ヤマハ発動機が推進する脱炭素社会の実現に向けた「マルチパスウェイ」の考え方にも合致している。
